【投資家必見④】アノマリーを知り、株価の傾向を掴む
- メジャーSQ当日は日経平均が上昇傾向
- マイナーSQの週は日経平均が下落傾向
- 大統領就任後4月までの株価はおおむね堅調
- 5月〜9月までは相場が軟調になりやすい
- 10月末〜翌年4月末までは相場が堅調
- まだはもうなり、もうはまだなり
- おわりに
こんにちは、セシルです。
22日(金)のNY市場の急落を受けて、本日の日本市場も急落しましたね。
今年に入って右肩上がりで順調に上昇を続けてきただけに、投資家心理が一気に冷え込んだ気がします。
さて、アノマリーによる株価の動向について何度か書いてきましたが、一旦は今回で最後になります。
気になった時にすぐ見られるようにブクマしておくといいかもしれません。
メジャーSQ当日は日経平均が上昇傾向
「先物取引の清算日」が株価に影響を及ぼすアノマリー。
(※SQとは特別清算指数のことです。株価指数先物取引において、反対売買の決算の価格を決定する際の指数。)
日経平均などの株価指数に連動した「先物取引の清算は毎年3・6・9・12月の第2金曜日と決まっています。」この当日にSQが算出されます。
先物の清算は「メジャーSQ」と呼ばれ、メジャーSQでは株価が乱高下しやすい傾向があります。
当日は特に「上昇トレンドになる傾向がある」ので、それまでにショートポジションは手仕舞っておいた方が無難です。
マイナーSQの週は日経平均が下落傾向
SQは先物以外にも「上場株価指数オプション」にも存在し、こちらは「毎月第2金曜日に清算」されます。
(※オプション取引とは、デリバティブのひとつです。一定期間において一定のレートまたは価格で取引する権利を売買する取引のこと。)
取引量の多い先物取引の清算がない年8回のSQはオプションだけのSQなので「マイナーSQ」と呼ばれます。
下落は1週間続くので、ショートかインバース型のETFやeワラントの日経平均プットを購入すれば収益機会に繋がる可能性があります。
特に「マイナーSQの週は日経平均が下落する傾向にあります。」
大統領就任後4月までの株価はおおむね堅調
新政権発足後の100日は政権の支持率が高く、株価も堅調になると言われます。
このアノマリーはニューディール政策で米国経済を立て直したルーズベルトから始まっています。
過去のデータを見ても100日の間で株価が不調になったのは子ブッシュ(2001年〜)の時だけでした。
また2月から4月は安定して上昇する傾向があるため、大統領100日と重なる場合はより期待できます。
5月〜9月までは相場が軟調になりやすい
いわゆる夏枯れ相場という期間です。
米国相場では「5月に株を売り払い、株式相場を離れろ(セルインメイ)」というアノマリーが広く知られています。
これは、夏季休暇関連などで市場から資金が減り、取引量も少なくなるためです。
また、米国と日本市場の相関性が高い近年では市場でも意識されることが多く、「強い」アノマリーとして知られています。
一方で長期目線で運用している投資家にとっては、株を安く買えるチャンスとも言えます(笑)
10月末〜翌年4月末までは相場が堅調
前述した「セルインメイ」が取引のお休み期間を示すアノマリーならば、「ハロウィンの効果」は取引すべきタイミングを検討する際に参考にしたいアノマリー。
全体相場は10月末〜4月にかけて堅調になることが多く、ハロウィン付近の10月末に購入し、来年の4月に売却すれば収益が期待できるというもの。
過去を振り返ると、9月〜10月に起きた暴落は多く、暴落をやり過ごしてから買うのが経験則的に良いとされています。
近年では3月〜4月が最も騰落率が低く、アノマリーに従って粛々と5月に売却する方法が良さそうです。
まだはもうなり、もうはまだなり
これは株価が天井付近、底値付近での値動きを表し、投資家として取るべき行動を決める上で参考になるものです。
「そろそろ底値かな?」
「そろそろ天井かな?」
と思ったところが相場のスタートということもあります。なぜなら、そのような抵抗ゾーンをそもそも迎えるほど勢いが強いということであり、抵抗ゾーンを超えれば新しい相場を迎える傾向があるわけです。
なので、安易に「そろそろ底値でしょ」といった気持ちで買うと痛い目にあうかもしれません…