【美容液】30年以上も愛され続けているエスティローダーの「アドバンス ナイト リペア SR コンプレックスII」を使ってみた感想と成分分析まとめ
こんにちは、セシルです。
現代のモノが大量にあふれている時代において、「どれが良い商品」で「どれが効果のある商品」なのかわからない…
最近よく聞くフレーズですよね。
きっと私やあなたが知らないだけで、日々の生活がとても便利になるような商品もあるかもしれません。
商品選択の方法は無数にありますが、その中でも最も安心して購入を決定づけるエビデンスはなんでしょうね?
タイトルにもありますが、私個人としては「いつからあって、どのくらいの期間売られて、愛用され続けているのか?」というものです。
今回実際に使ってみて分析したエスティローダーの「アドバンス ナイト リペア SR コンプレックスII」ですが、BAさんに聞いてびっくりしましたよ(笑)
私が生まれる前から販売されて、今も進化しながら多くの方に愛用され続けている。
そんな化粧品を今まで使ったことがなかったので、「これは美容好きとして試さないわけにはいかない」と即買いしてしまいましたよ。
前置きが長くなりましたが、さっそく見ていきましょう!
使用してみた感想
まず使用感や特徴など含めて書いていきますね。
【特徴】
●ゆるいとろみのあるテクスチャー
●茶褐色っぽい色調
●発酵液のような香り
●容器は茶色の遮光瓶で、使うときはスポイトで数滴
●価格は30mlで9,500円(税込10,260円)
50mlのもあって、そちらは13,500円(税込14,580円)
● 独自の「クロノラックス CBTM テクノロジー」を採用した美容液
ざっとこんなところですね。
テクスチャーに関してはとろみがあるけど肌にスッと馴染んでベタつかないのでかなりいい感じです♪
ただ、少し発酵液のような独特の香りが個人的には苦手でした(笑)
発酵に着目した商品は現在各社で販売されていますが、これはそれらより少しキツめです。
また、容器がスポイト付きの遮光瓶なので、たまにある「出し過ぎ問題」がないのはありがたいです♪
ひとつ思ったのは、遮光瓶を使っているところを見ると、「光に弱いのかな?」というところ。なにか光によって変質してしまう成分があるのかもしれませんが、きちんと蓋を閉めておけば問題ないと思います。
価格帯はハイブランドにしては良心的に設定されているのかなと感じました!
美容液となると20,000円前後の商品が多い印象なので(笑)
まぁ高すぎるとリピートしにくいので、その辺りも踏まえての戦略なのかもしれませんね。
独自のクロノラックス CBTM テクノロジーに関してサイトから引用すると、
夜間の肌本来の修復力が高まる「クロノラックス CB™ テクノロジー」
私たちの体の細胞は、体内時計によってコントロールされており、 夜の間に日中受けたダメージを修復し、すこやかな状態へ回復しようとする力を備えています。 しかし、加齢や紫外線の影響により、その時計の刻むリズムが乱れ、修復活動が不完全に。 エスティ ローダーは、この肌本来が持つ、睡眠中の修復サイクルに着目し、 クロノラックス CBTM テクノロジー*を開発しました。
とのこと。
要は「夜のスキンケアの重要性に着目して開発した、肌に潤いを与えるテクノロジー」ということですね!
こんな技術が30年以上も前に開発されているとは驚きです!
全成分一覧
次に全成分表示に記載の原料を列挙していきます。
調べたところ、「全部で41種」配合されており、旧処方と比較して6種類ほど原料が入れ替わってました。
時代によって、嫌われる原料などもありますからね。
とくにメチルパラベンなどの防腐剤は「肌に悪い」などの勘違いが呼んだ変なレッテルを貼られているせいか、成分から除外されていました(笑)
1.水
2.ビフィズス菌発酵エキス
3.メチルグルセス-20
4.PEG-75
5.ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン
6.BG
7.プロパンジオール
8.グリセレス-26
9.ヒメコラ種子エキス
10.スクワラン
11.TEA
12.オレス-3リン酸
13.カプリリルグリコール
14.オレス-3
15.カルボマー
16.オレス-5
17.カフェイン
18.酵母エキス
19.パンテチン
20.ビサボロール
21.EDTA-3Na
22.BHT
23.キサンタンガム
24.コレス-24
25.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
26.セテス-24
27.ローマカミツレ花油
28.水添レシチン
29.ヒアルロン酸Na
30.ムラサキバレンギクエキス
31.エチルヘキシルグリセリン
32.酢酸トコフェロール
33.RNA-Na
34.黄4
35.加水分解アルギン
36.レシチン
37.赤504
38.乳酸桿菌発酵液
39.ヘキシレングリコール
40.フェノキシエタノール
41.ソルビン酸K
配合成分分析
では、順番に成分の分析をしていきます。
化粧品の全成分表示は上から順に「配合割合の多い順番」となっています。
【 水 】
→保湿剤であり、ベースとなる成分です。
すべての会社かどうかは分かりませんが、ほとんどの会社では「精製水」という軟水にされた水が使用されています。
普通の水道水では余計な不純物が入っていますからね。
【ビフィズス菌発酵エキス】
→ 紫外線により損傷を受けたDNAを修復。また、免疫増強作用を促します。
【メチルグルセス-20】
→ 別名:ポリオキシエチレン(略してPOE)メチルグルコシド。
トウモロコシ由来のグルコース(ブドウ糖)にポリエチレングリコールを結合させてできる保湿剤。
名前がノニオン界面活性剤に似ていますが、保湿剤です。
【PEG-75】
→ 別名:ポリエチレングリコール4000。
水に不溶の物質を分散させる乳化補助剤・分散剤。また増粘剤であり、吸湿性による保湿作用があります。
水によく溶ける性質をもっており、水分蒸散を防ぎ、品質を保持する効果やとろみをつける効果などを目的に配合されます。
【ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン】
→ 水溶性のシリコーンで、サラサラ感を付与します。
【 BG 】
→保湿剤。
【プロパンジオール】
→保湿剤。
【グリセレス-26】
→ グリセリンのポリエチレングリコールエーテルです。
グリセレス-26を配合した処方は、グリセリンやBGを配合した処方と比較して乳化粒子を細かくできるため、 より高い乳化安定性に寄与します。
【ヒメコラ種子エキス】
→ コーラナッツの種子エキスで、抗炎症作用を与えます。
【スクワラン】
→ サメ類の肝油由来保湿成分。エモリエント効果もあります。
ちなみに、オリーブ油や米ぬか油などの植物油から抽出されたスクワレンを水素添加されたものは「植物性スクワラン」と言います。
植物性スクワランの方はサメのスクワランと比較して油性感が少なく、皮膚とのなじみに優れています。肌をしっとりさせてくれるので、最近は植物性スクワランを使っている化粧品が増えていますね。
人の皮脂にも3-4%含まれる保湿成分で、刺激がなく油分と水分を乳化させ保湿作用を示し、不足すると肌の乾燥、代謝の低下をまねきます。
【 TEA 】
→トリエタノールアミンの略。
アンモニア水と酸化エチレンの反応によってつくられるわずかにアンモニアのにおいのある粘性のアルカリ剤(pH調整剤)です。
吸湿性に優れており、空気や紫外線により色に着色します。
カルボマーと中和させて増粘させる目的で配合されているのだと思います。
【オレス-3リン酸】
→ 乳化剤やゲル化剤として透明処方に使用されます。透明で安定したエマルションを形成。
【カプリリルグリコール】
→ 別名:1,2-オクタンジオール。
さっぱりした感触と優れた抗菌性を有する多価アルコールです。
カプリリルグリコールの場合、1%濃度以上の配合で抗菌効果を得られます。
皮表の柔軟化や水分量増加による保湿作用
抗菌・防腐による製品安定化剤として配合されます。
【オレス-3】【オレス-5】
→ 油性成分であるオレイルアルコールに水性成分であるポリオキシエチレン(PEG)を反応させて得られる非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)です。
オレスの後ろの数値は、ポリオキシエチレンの平均モル数で、オレイルアルコールにポリオキシエチレンをつけて分子量を大きくすることで刺激が緩和し、分子量が大きくなればなるほど刺激は低くなります。
【カルボマー】
→代表的な増粘剤です。水に膨潤させることでゲル状になります。
【カフェイン】
→ コーヒーやお茶の成分として有名なアルカロイドで、肌の細胞を活性化・収れん、またスリミング効果などを狙って配合されます。
【酵母エキス】
→ 肌の細胞を活性化させ、肌のバリア機能を改善する。また、老化などの影響で低下している肌本来の働きを取り戻す効果があります。
【パンテチン】
→保湿成分。
【ビサボロール】
→ カミツレの花の精油のいち成分。抗炎症作用、穏やかな抗菌作用を示す。
【EDTA-3Na】
→ EDTA(エデト酸)の三ナトリウム塩。
キレート作用、酸化防止作用、変色防止作用、ビタミンCや過酸化物の安定化作用、殺菌作用などがあり、石けんなどによく配合されます。
よく見るのはEDTA-2Naですが、違いは水へ溶かした時の溶解度とpHになります。
【 BHT 】
→ジブチルヒドロキシトルエンの略です。
水に溶けず多価アルコールやオイルに溶ける酸化防止剤です。
酸化防止効果に優れており、耐熱性もあるため、化粧品の安定性を維持するために配合されますが、とくに酸化によって退色や変色する成分を含んでいるメイクアップ化粧品や紫外線吸収剤を含むUV製品には汎用されています。
また、自らが酸化することで脂質の酸化による変性を防止するという働き方をするので、酸化を抑制するタイプの酸化防止剤と併用することで相乗効果を得られるため、他の酸化防止剤と併用されることが多いです。
【キサンタンガム】
→キサントモナス属の菌類を培養して得られる親水性の高分子多糖類で、天然のガム質の増粘剤です。
他のガム質の10倍~100倍の高分子が特異な粘性を出す働きを有しており、微量で高い粘度を得ることができます。
キサンタンガムは増粘目的で使用されることが多いですが、他にも乳化の安定性を高めたり、質感改良、肌の表面に保護膜をつくり保湿性を高める特性もあり、「保湿クリーム」や「保湿美容液」に配合すると効果的です。
【コレス-24】
→コレステロールのポリエチレングリコールエーテルです。主な配合目的は乳化剤です。
【メトキシケイヒ酸エチルヘキシル】
→ 粘性のある油溶性の紫外線吸収剤(液体)です。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルはUV-B波の吸収に優れており、現在の日焼け止め製品に用いられる紫外線吸収剤としては最も広く使用されています。
単体だと劣化しやすいため、前述した酸化防止剤のBHTとセットで配合されていることが多いです。
【セテス-24】
→別名:ポリオキシエチレンセチルエーテル。
セタノールにポリオキシエチレン(PEG)を反応させて得られる親水性の非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)です。
セテスの後ろの数値は、ポリオキシエチレンの平均モル数で、セタノールにポリオキシエチレンをつけて分子量を大きくすることで刺激が緩和し、分子量が大きくなればなるほど低刺激になります。
耐酸性および耐アルカリ性に優れ、非イオン界面活性剤の中でも安定性が高く、他の成分が溶解しない成分を溶解(乳化)します。
乳化剤または分散剤としてクリーム、乳液などに配合されます。
【ローマカミツレ花油】
→ キク科のローマンカモミールから得た精油。ヨーロッパのリンゴに似たフルーティな香調。気持ちを落ち着かせ、リラクゼーション効果を与えます。
【水添レシチン】
→ レシチンに水素添加して合成した熱や酸化に対する安定性を高めたリン脂質。
角層になじみやすく、セラミドと同様のラメラ構造を形成する性質がある。
優れた保湿効果と保護力があります。
【ヒアルロン酸Na】
→ 皮表柔軟化と保護膜形成による保湿作用があります。ヒアルロン酸Naの保水性には即効性があり、かつ保護膜をつくるのでしっとりなめらかな質感を得られます。
一方で持続性がなく、継時で乾燥しやすいので大抵の化粧品ではグリセリンと併用することで柔軟効果とその持続性を補っています。
【ムラサキバレンギクエキス】
→ 免疫増強作用。
【エチルヘキシルグリセリン】
→ 別名:グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル。
グリセリンに2-エチレンヘキシルアルコールを結合させたグリセリン誘導体です。
グリセリンと同等の保湿効果がありますが、エチルヘキシルグリセリンには優れた抗菌作用や消臭作用があるので、パラベンフリー処方のできる保湿剤として防腐剤を軽減・不使用目的の化粧品に配合されています。
防腐剤フリーの化粧品に抗菌性をさらに高める目的でフェノキシエタノール、カプリリルグリコール、ペンチレングリコールなどと一緒に配合されることがあります。
【酢酸トコフェロール】
→ 別名:酢酸DL-α-トコフェロール。
酢酸とトコフェロール(ビタミンE)のエステルで、水にはほとんど溶けず、植物オイルなどによく溶けるdl-α-トコフェロール誘導体です。
皮膚に含まれている酵素と結合して、皮膚内でトコフェロール(ビタミンE)に変化するため、代謝活性効果、消炎効果、抗酸化作用、血行促進作用などビタミンE同様の働きがあります。
皮膚や頭皮の血行を促進し、酸化を抑制することで肌荒れ防止、日焼けによるメラニン促進抑制、ニキビ、フケ、脱毛などを防止するため、肌荒れを防ぐ化粧品、エイジングケア化粧品、血色を良くして肌を明るくする化粧品などに幅広く使用されています。
また、成分そのものの酸化防止剤として配合されたり、有効成分をリポソーム化するための原料としても広く使用されており、これらでの使用の場合はごく微量になります。
(※ リポソームとは、生体細胞と同じ成分でつくられたカプセルのことで、有効成分をリポソーム化(カプセル化)することで、有効成分の分散性がよくなったり、ジワジワとゆっくり溶け出すことで成分の効果が長時間にわたって発揮されたりします。)
【RNA-Na】
→リボ核酸のナトリウム塩。
保湿効果に優れ、皮膜性もあるため、乾燥から肌を守り保護力を高める目的で配合されています。
【黄4】【赤504】
→着色料。
この美容液が少し赤みがかっているのはこれによるのだと思います。
【加水分解アルギン】
→ 海藻由来の成分。
基底膜を構成するタンパク質の分解を促す酵素(MMP-9)の発生を抑えることで、基底膜を保護します。
【レシチン】
→別名:大豆リン脂質。
大豆または卵黄より抽出されたリン脂質から成る乳化剤(界面活性剤)です。
レシチンは天然の乳化剤で安全性が高く、とくに大豆レシチンは乳化力は高くはありませんが、水に分散させると水が少ない場合はゲル状態で存在し、水の量が増えていくと次第に膨潤し、ラメラ液晶などの液晶状態に変化していきます。
【乳酸桿菌発酵液】
→ 糖を発酵して乳酸を生成する乳酸菌によって乳酸発酵された液から、菌体や高分子物質を除去して得られる液体。
保湿作用やpH調節作用があり、皮膚の水分を保持、抗酸化、皮膚の弱酸性を維持する目的で配合されます。
【ヘキシレングリコール】
→前述したカプリリルグリコールと似たような特徴を持ちますが、配合量が少ないので防腐剤としての目的が大きいと考えられます。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございます!
個人的な評価になりますが5段階評価で「 4.7 」としました。
本当は5にしたいのですが、どうしてもこの商品の「発酵液特有の香り」が強くて苦手だなと感じているためです。
化粧品の中でも特に美容液は食事でいう「栄養剤」に当たるわけなので、「効果がもっとも大切」です。
そこに関しては申し分ないのですが、やはり個人的には香りも大切な要素だと思っています。
とはいえ、リピーターさんの中には「この香りが好き!」という方もいるので意見が分かれるところですね(笑)
この記事があなたの参考になれば幸いです。
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