セシルのゼロから始める米国株投資

化粧品メーカー勤務の31歳社畜サラリーマンが、化粧品のこと、資産形成(米国株式投資🇺🇸)など、日常に少しの付加価値を与える情報を発信するコンテンツです。

【毛穴改善】POLAグループ敏感肌専門ブランド、DECENCIA(ディセンシア)アヤナスのクリーム洗顔が秀逸! 使用した感想と全成分分析

こんにちは、セシルです


当ブログで人気の「私が使ってみてオススメできる製品を紹介する化粧品成分記事」


仕事や育児の都合でだいぶご無沙汰になっていましたが、再び再開していきたいと思いますね♪

洗顔の重要性

さっそくですが、今回紹介するのは「敏感肌用の石鹸系洗顔フォーム」です!


当ブログで取り扱うことの多いテーマでもありますが、美しい肌は「洗顔から」と言われるほどスキンケアの一連の流れにおいて洗顔(クレンジング含む)はとても大切なことだからです。

同じ年齢でも、若々しい肌とそうでない肌の人の美容生活の差を比較したら、若々しい肌をしたグループは1日の汚れをその日のうちにキチンと洗顔でオフしていたというデータもあります。

きちんと余分な皮脂や汚れをオフしてからメインの化粧水や美容液、乳液などを肌に与えて上げないと、十分な効果が発揮されないどころか肌に悪影響を与えかねません。


そうなったら折角一本数万円もする化粧品がもったいないし可愛そうです!


スキンケアの一番最初におこなう大事な工程なので、今まであまり意識してこなかった方は考えを改めていただけると嬉しいです。

アヤナス洗顔の価格や使用感について


■基本情報
・剤型:クリーム洗顔
・価格:3,000円
・内容量:100g
・発売日:2019.4.22


■商品主張
至福の濃密泡で肌を包みこみうるおいとやわらかさを残して洗う洗顔料。瞬時に現れる豊かなボリュームの泡が、どこまでもやさしく肌に触れ、弾力をキープしながら汚れをすみやかにオフ。ストレスを受けた敏感肌の毛穴悩みやエイジング悩みにアプローチしながら、必要なうるおいは残してしっとりとやわらかい肌に洗い上げる!


■使用における体感
1cmくらいの量を泡立てネットで泡立てて使用。まず最初に感じたというか、驚いたのは起泡(泡立ち)の速さ。

少ない量でもすぐに泡立ち、キメ細かい濃密な弾力泡が出来上がりました♪

顔が泡にやさしく包み込まれ、洗い流した後もつっぱらず回数を重ねるごとに毛穴汚れが目立たなくなってきた気がします。

敏感肌用ということで賦香は控えめでした。

全成分および効果効能について

ここからは全成分とその成分の特徴について見ていきますね。


【1】水
→保湿剤。とはいえ、洗顔フォームの場合はアルカリ(水酸化K)を溶解させる溶媒の役割で配合します。

【2】グリセリン
→保湿剤。3価の多価アルコールです。
おそらく全体の15〜20%はグリセリンで構成されていると思います。

【3】ステアリン酸
【4】ミリスチン酸
【5】水酸化K
【6】ラウリン酸
→石鹸素地と呼ばれるものです。一般的に石鹸系洗顔はすべて脂肪酸をアルカリ中和して得られます。今回の場合はステアリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸ですね。

キメ細かい泡ができる反面、泡立ちしにくいステアリン酸が最も多く含まれているのは珍しいですね。

また、ラウリン酸は脂肪酸の中では泡質が粗い反面、最も泡立ちが良いので多用されます。
ただ、皮膚刺激性はその分高いので、日本人にはラウリン酸の少ない敏感肌向けの製品がオススメといえます。

【7】マルチトール
→保湿剤。糖類のひとつです。

【8】ジグリセリン
→保湿剤。グリセリンの二量体ですね。
保湿力が高いので洗い上がり後のしっとり感に寄与しています。

【9】BG
→保湿剤。2価のアルコールです。また抗菌効果もあるので、防腐剤の配合量を減らすことができます。

【10】(グリセリン/オキシブチレン)コポリマーステアリル
POLA製品でのみ使われているポリマーのようです。

【11】イソステアリン酸PEG-20グリセリル
→ノニオン界面活性剤。PEG鎖が20と短いことから親油基よりなので、乳化剤としての役割が多い成分です。

【12】デシルグルコシド
→ノニオン界面活性剤。マイルドな洗浄剤として使われるほか、泡膜強化に寄与していると思います。環境にやさしい植物由来で、優れた洗浄性・起泡性を発揮。低刺激性の洗浄製剤やベビーケアコンセプトに最適な成分です。


※おそらくここまでが配合量1%以上の成分と考えられます。
これより下は1%以下しか入っていない成分と思っておいてください。


【13】リン酸2Na
→pH調整の役割がありますが、セルロースなどの副生成物などの可能性もあります。

【14】セラミド
→角層の細胞間脂質を構成する成分のひとつ。
外部刺激から肌を守るバリア機能の働きをします。

【15】ゴボウエキス
→ 保湿、血行促進、フケおよび脱毛予防作用による育毛作用などがあります。

【16】ヒドロキシエチルウレア
→保湿剤。おそらく「HYDROVANCE」という原料だと思います。
良く使われるグリセリンなどに比べ、肌への浸透速度が速いというデータがあります。

【17】アルギン酸硫酸Na
→調査中

【18】コウキエキス
→ゆらぎの原因となる微弱炎症を抑え、美肌成分の効きやすい肌に整える。

【19】オタネニンジンエキス
→ 皮膚細胞の活性化、肌のハリや弾力の改善、薄毛の防止目的で化粧品に配合される成分です。

【20】紅藻エキス
→調査中

【21】ビルベリー葉エキス
→抗老化、抗酸化、細胞賦活作用などがあります。

【22】マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル
→感触改良剤。高い抱水力・あれ肌の保湿性改善、バリア機能の向上に寄与。肌のキメ改善にも期待できる成分。

【23】ラベンダー花水
→収斂、殺菌、抗菌効果によりニキビの予防や毛穴汚れに効果があります。

【24】ニオイテンジクアオイ水
→調査中

【25】ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
→ 角層内部へと浸透し、セラミドと同様の働きで皮膚のバリア機能を改善して肌の弾力・キメを回復させる効果があります。

【26】フィトステロールズ
→調査中

【27】セタノール
高級アルコールの油剤。

【28】ポリクオタニウム-7
→感触改良剤。カチオン性のポリマーなので、洗い上がり後も皮膚に残ることから、しっとりすべすべ感を与えます。ただし、粘り気が強くでるので好みが分かれるかもしれません。

【29】セルロースガム
【30】ヒドロキシプロピルメチルセルロース
→ポリマー。ノニオン性の増粘剤であり、泡質強化の目的で配合されていると思います。


【31】PEG-32【32】PEG-6
→保湿剤。おそらく「PEG-1500」という原料です。1:1の割合で配合されています。


【33】ケイ酸(Na/Mg)
→粘土系増粘剤。良く知られている名称としては「ベントナイト」がこれに該当します。
毛穴汚れの吸着剤としての効果があります。

【34】PPG-24グリセレス-24
ポリマー。

【35】オレイン酸ポリグリセリル-2
→ノニオン界面活性剤。

【36】【37】クエン酸Na、クエン酸
→pH調整剤および肌の収斂目的で配合されています

【38】フェノキシエタノール
→防腐剤


以上のような処方設計でした。

おわりに

最後になりますが、毎回恒例の個人的な評価(5段階評価)ですが、「3.5」としました。

理由はひとつで、「泡だてはじめるとすぐに泡立ち、弾力のある濃密な泡ができるから」です。

とはいえ、総合的に見ると価格の割に内容量が少ないことや、敏感肌という割にはしっとり感を「演出」するために皮膚に残ってしまうカチオン性のポリマー(ポリクオタニウム-7)を配合するなど、使用感としてはとてもいいんだけどラクな方に逃げているな、という印象です。

洗顔の後にカチオンが残っているのは肌に良くないですからね。


あなたの化粧品選びの参考になれば嬉しいです♪

※ちなみに、ディセンシア製品は通販限定の商品なので、百貨店やバラエティショップなどでは販売していません。


もし「使ってみたいな」という方は、
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