セシルのゼロから始める米国株投資

化粧品メーカー勤務の31歳社畜サラリーマンが、化粧品のこと、資産形成(米国株式投資🇺🇸)など、日常に少しの付加価値を与える情報を発信するコンテンツです。

サンバイオショックから学ぶ。これからの投資家がすべきこと


(※この記事は2019年2月2日に更新されました。)
こんにちは、セシルです。


ここ数日、日本株投資家の間で「悪い意味で話題となっている銘柄」がありますね。

タイトルにもある「サンバイオ」という東証マザーズに上場する会社です。

暴落の発端となったのは1月29日15時発表のIRです。

この発表を受けて、PTS(夜間取引)でストップ安になり、翌日30日〜1日まで3日連続のストップ安となっています。
おそらくあと2回くらいはストップ安になるのではないかと個人的に予想しています。

当然これはマザーズ市場も大暴落を受けた事を指します。

サンバイオは当時、時価総額5,000億円とマザーズ市場の1割以上を占めるマザーズトップの時価総額銘柄なので、その影響は凄まじいものがありました。

なぜサンバイオは暴騰していたのか?

サンバイオは慢性化脳梗塞再生医療に期待されてグングンと株価を伸ばしていました。

2019年に入ってマザーズは17%上昇していましたが、そのうち5%はサンバイオが寄与していたくらいです。

2018年11月1日時点では3,000円台(3,685円/終値)だった株価が、新薬が期待されて12,000円前後(12,730円/最高値)まで上昇。

加えて1月29日は前日に下方修正発表があったのにも関わらず大きく上昇して引けました。
下方修正があったのにも関わらず力強い上昇を見せた為、「サンバイオ凄いっ!!」という声が多数の歓喜の起こっていました・・・

暴落の原因を紐解く

冒頭でも書いたように、暴落の原因は1月29日に前日比大幅プラスで引けた直後に発表されたIR。

ただ、これはきっかけに過ぎません。

問題は以下のデータ。

1.信用買残が多すぎる
2.赤字企業
3.高すぎる時価総額


順番に見ていきます。


1.信用買残多すぎ問題
→340万株をも超える買残がありました。
キッカケ1つでいつでも暴落する状態であり、一旦下落するとこれらは全て売りに回るため、今回のように強烈な売り圧力となるので多い銘柄は避けるべきでしょう。

トレードするにしてもスキャルピングなどの超短期決戦向けです。

サンバイオの発行株式数は4,917万株ですので、凡そ7%が信用買いです。落ち始めの株価で見ると時価総額430億円分が信用買いになります。
このほぼすべてがストップ安連続発生中には捌けてないので、寄ったとしても大きな売り圧力となります。
今回のサンバイオショック追証確定だと思うので、おそらく強制決済になるでしょう…


2.赤字企業問題
→総じてバイオ関連企業は赤字です。
研究開発費に莫大な費用が掛かる上、新薬開発が上手くいかなければ黒字化することはほぼないといえます。
多くの投資家がバイオ関連企業を避けるのはこのリスクが大きすぎるためです。

「成功すれば大きなリターンが見込めるから夢がある!」

まぁわからなくはありませんが、それはギャンブルとなんら変わりません。

今まで頑張って稼いだ資産がなくなるリスクは避けるべきです。


3.時価総額高すぎ問題
→ サンバイオが今回の事件になるまで、6,000億円もの時価総額がありました。
売上4億円程度しかない」のにも関わらずです。
他の有名な東証1部上場企業と比較してみると…

例えばマクドナルド。

→売上2,700億円、時価総額6700億円。

その差は歴然ですよね…

これからの投資は米国がスタンダードに

これまで日本の投資家にとって日本株が主流だったのは間違いありません。
ですが、これからのトレンドは米国株が間違いなく主流になります。
現在、日本の個人投資家の約80%が50代以上と言われます。

1989年にバブルが崩壊して以降、日本株は長期で低迷していました。
なので日本株メインで長期投資をしてきた50歳以上の投資家は損をしている人が多いといえます。
当時の日本ではネット証券なんてありませんから、米国株をはじめとする外国株投資という選択肢がなかったわけですね。

とはいえ、今更馴染みのない外国株に挑戦しようなんて人はそうそういないと思っています。

ですが残り20%弱のの20〜40代の現役世代の投資家はどうでしょうか?

ネットが発達した頃から投資をはじめられた彼らは、ETFやインデックスを利用して外国株に幅広く分散投資しています。

そんな彼らが60代になる時、外国株への投資をやめるでしょうか?

私を含め、いま米国株などの外国株投資をこの先やめることはないと思っています。

まず日本の株式市場の時価総額は、世界の10%も満たしません。
つまり、市場規模が小さすぎるんです。

一方で米国株式市場は全体の半分を占めています。
つまり、米国の株式市場を中心に投資することは、世界の投資家からすれば当然のことです。


最後に「配当金」。

現在米国株で25年以上もの間配当金の連続増配をしている銘柄がいくつあると思いますか?

なんと131社です!

で、日本はというと…

1社のみ(笑)

日本人としては恥じるべきことなのはわかりますが、こう現実を突きつけられては米国株への投資するのは至極当然の流れです。

おわりに

今現在もSNS上ではサンバイオを売るに売れず、「もう生きているのもつらい」と感じている人が数多くいます。

私も以前は日本株投機をメインとして退場を経験しているので、このつらさが痛いほどわかります…

多くを語るつもりはありませんが、今後このような被害者が増えないためにも、気づいた人から米国株投資へスイッチする人が増えてくれることを祈ります。

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