【P&G式】新社会人のうちから身につけておくべきビジネススキル
こんにちは、セシルです。
「パンパース」「h&s」「ファブリーズ」「食器用洗剤のJoy」etc…
これらは一般家庭でよく見る赤ちゃん用の紙おむつや洗剤などですね。
我が家でもなんとなく全部使っていたのですが、これらはどこの会社の製品か知っていますか?
まぁタイトルに出てしまっているのですでにお分かりかと思いますが、世界的に有名な一般消費財メーカーの「Procter&Gamble社」です!
日本のお昼のTVCMはほとんどP&Gが占めているくらいなので、知らない人はほとんどいないのでは?
また、P&Gは62年間も「配当金を増配中の配当王」でもあるので、米国株投資家の間でもかなり有名な存在です。
今回はそんな右肩上がりで成長を続ける超優良企業ならではの「優秀な人材を育成するノウハウ」に迫ります!
これを新社会人のうちから身につけておけば「出世コース待ったなし!」ですよ!(笑)
目的をはっきりさせる
なにか行動をおこすとき、何も考えずに行動に移る人は意外と多いです。
そのような場合、多くが途中でこう思います。
「これってなんのためにやってるんだっけ?」
そう疑問を持つならまだよくて、なんの疑問すら持たずに作業として片付けてしまうこともしばしば。
これではせっかくの学びのチャンスを無駄にしてしまう可能性があります。
P&Gの社員は何か行動をおこすとき、必ず目的と目標値(ゴール)をセットで考え明確にしてから行動します。
そうすることで以下のような3つのメリットがあります。
■メリット
(1)自分の頭が整理される
(2)やるべきことの取捨選択ができて効率UP
(3)目的を達成するためのどうすればいいかを一生懸命考えるので、成果がでやすい
つまり、ムダのない行動と成果が結びつきやすくなるわけですね!
例えば私が今いる会社では元P&G出身の上司がいることもあり、何かのプロジェクトを始める時や、セミナーに参加する時など、何か仕事(行動)をする時は必ず目的とゴールを設定してからやるように口酸っぱく言われています(笑)
実際、これのおかげで先程お伝えしたメリットの通りにうまくことが運ぶから再現性が高いと思います。
お願いは徹底的に分かりやすくする
誰か他の人に行動を促す「目的」を伝える時は、徹底して分かりやすくします。
ここで言う分かりやすくとは以下の2点、
■分かりやすい伝え方
(1)相手が「自分が何をすればいいのか」、取るべき行動が分かること
→相手に何をしてほしいのか自分がハッキリと決めているかの確認
(2)相手と自分の理解がズレないような言葉を選ぶ
→誰が聞いても価値観や理解がブレないくらい具体的、かつ誰でも分かるような言葉
例えば、あなたが会社の先輩あるいは上司だとして新入社員に、
(1)「ちょっとよろしいですか?」
(2)「お忙しいところ恐縮ですが、3分いただいて◯◯について教えていただいてもよろしいでしょうか?」
上記のような質問をされた場合、たぶん誰でも(2)のような質問をされた方がすぐに相手が望む回答ができると思います。
(1)の質問では、
自分が答えられることなのかどうか、忙しい時間を割いて自分が対応すべきことなのかどうか、他に適任者がいるかもしれない、と考えてもおかしくないです。
望む結果を得るためには、誰が聞いてもブレない、相手が何をすればいいのか分かる分かりやすさの徹底が大事です。
目標値を設定し達成すべき絶対ラインをゴールに
最初の方でもお伝えしましたが、P&Gでは目的と一緒に必ず目標値(数字)を設定します。
例えば、目的が「リピーターを増やす」で、ゴールが「リピート率40%以上」などです。
売り上げや利益がないことには、企業活動が続けられませんからね。
数字には「目的の価値を同じにする」という役割があります。
数字は絶対価値であり、目指すべきゴールの指標が誰にとっても同じで、ブレることなく意識されます。
例えば、「大きく成長」だと「大きく」の価値は人それぞれ解釈が異なりますが、「1000万円」なら誰にとっても1000万円ですね!
目標値(ゴール)があることで、チームのエネルギーのベクトルをより強く統一できるわけです。
また、ゴールは「できたらいいな」の希望ラインではなく達成すべき絶対ラインです。逆にいえば、「達成できる現実的な数字」を設定する必要があるわけです。
ちなみに、P&Gではゴールとしての目標値に加え、さらに背伸びした数字をストレッチゴールとして設定しているそうです。
運動などのトレーニングでも同じですね。
例えばベンチプレスを毎回50kg×10回で続けるより、次は55kg×10回→11回と徐々に負荷をかけた方が筋肉の破壊と再生が起こり、今以上に成長できます。
必ず達成するのはゴール、でも目指すのはストレッチゴール、といった考え方ですね!