セシルのゼロから始める米国株投資

化粧品メーカー勤務の31歳社畜サラリーマンが、化粧品のこと、資産形成(米国株式投資🇺🇸)など、日常に少しの付加価値を与える情報を発信するコンテンツです。

防腐剤無添加・フリー化粧品の使用期限てどのくらい?


こんにちは、セシルです。


最近美容関連の記事が疎かになっていたので久々に書きました。
最後までお付き合い頂ければ幸いです♪

タイトルにある通り、最近「防腐剤無添加」「防腐剤フリー」と記載されている化粧品が増えましたね。
世界的に見ても日本人の肌は繊細と言われていますし、防腐剤が入っていない方が肌に優しいと言われれば当然の流れですね。
そのせいか「植物性」とか「オーガニック」とつく化粧品も人気が高いです。

さて、化粧品における「防腐」という言葉には2種類の意味があります。

  • 防腐の種類

【1】「殺菌」→微生物に作用して死滅、減少させる
【2】「精菌」→微生物が育ちにくい環境をつくり、最終的に自滅する

というもの。
殺菌目的で有名なのはパラベンと呼ばれる防腐剤ですね。パラベンだけでも数種類あり、最も使われる「メチルパラベン」は比較的肌に優しい方です。
この内、防腐剤フリーの化粧品は防腐剤を使わずに「精菌」による防腐方法をとっています。

化粧品の全成分表示を見てもらうと分かるのですが、よく保湿剤としてほぼ全ての製品に「BG」や「DPG」などが入っていることが確認できます。
これらは「多価アルコール」と呼ばれるもので、保湿効果だけでなく静菌作用にも優れているのです。そのため、「防腐剤フリー」を謳う化粧品には多用されます。

※ちなみに「パラベンフリー」を謳いたい場合には「フェノキシエタノール」という防腐剤にBGを入れることで防腐効果が高まるため、これを採用している事が多いです。

気になった方は是非お手元の化粧箱を確認してみてください。

ただ、もちろんそれだけでは防腐効果が弱いため、外から微生物が混入しにくい密閉性の高い容器が採用されたり、早めに使い切れるように小さめのボトルにするなどの工夫をこらしてるわけです。


とここであなたはひとつ疑問に思うはず、


そもそも化粧品にはなぜ「使用期限」が書いてないの?ということに。

医薬品医療機器等法によれば、使用期限の記載は「原則必要」ですが、輸入・製造後、3年を経過しても性状及び品質が安定であると考えられる製品には「記載不要」とあります。

つまるところ、基本的に店頭に並んでいる製品は全て3年は使用しても問題ないので記載していないということですね。
とはいえ、開封後は外気に触れたり使用時に指が触れることで塩分が付いたりと菌の繁殖がないとも言えないので1年以内には使い切った方がいいでしょうね。


いかがでしたか。

化粧品ひとつとってみても開発者の様々な努力が読み取れます。
今後のあなたの化粧品選びの参考になれば幸いです。

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