セシルのゼロから始める米国株投資

化粧品メーカー勤務の31歳社畜サラリーマンが、化粧品のこと、資産形成(米国株式投資🇺🇸)など、日常に少しの付加価値を与える情報を発信するコンテンツです。

RIZAP一味陥落を考察


こんにちは、セシルです。


他の方も記事にしていますが、トレーニングジムでお馴染みのRIZAPとその子会社の株価が投資家の失望を買い、軒並み暴落しています。

とはいえ、さすがに下げすぎて割安感がありますね。

さて、暴落した理由ですが19年3月期業績予想を大幅に下方修正したことが原因です。

決算ハイライト

・営業利益当初予想+230億→▲33億
・売上収益7期連続増収(前年同期比174.3%)
・持続的な成長に向けた抜本的構造改革着手
・新規M&A凍結、事業の選択と集中

では、順番に見ていきます。

下方修正額の内訳

・買収した企業の経営再建遅れ→▲71.6億
構造改革関連費→▲83.5億
・新規M&A凍結→▲103.6億
・その他 凍結調整等→▲4.3億

となっています。

赤字幅の大きい子会社

特に今年になってRIZAP一味に入った
ジャパンゲートウェイ」と「ワンダーコーポレーション」の赤字幅が酷い内容でした。
ジャパンゲートウェイ→▲20.3億
ワンダーコーポレーション→▲32.3億
7割弱がこの2社のせいと言えますねw

なぜこの2社の会社を買収したのか、個人的に興味が湧いたので事業内容を少し調べました。

ジャパンゲート→ヘアケア製品等
ワンダー→ゲーム関連など含め10個くらいの事業を幅広くやってますね

うーん、ジャパンゲートはまぁRIZAPとのシナジーはあるかもしれないけどワンダーはどうなんだろうかと思いますね。本業で利益出ないから色々手を出しすぎて全てが中途半端になっている典型的な例のような・・・


次に構造改革関連費ですが、これは今年の6月24日付でCOOとなった元カルビーの会長兼CEOの「松本 晃氏」が担当するようです。

M&A凍結

もはやRIZAPのお家芸とも言えるM&Aの凍結。
しかし凍結するのになぜ赤字なのか。
これは当期にも経営不振企業を買収して「負ののれん」を計上をして決算を作ろうと考えていたのでしょう。それが決算の通期見通しに含まれていたようです。


次に売上収益7期連続増収、
これはM&Aによる見せかけの利益なんでしょうね。RIZAPのキャッシュフローは以下のとおり、

・営業CF▲76億(前年度 10億)
・投資CF▲87億(前年度 ▲53億)
・財務CF 299億(前年度 111億)

典型的な資金調達タイプと言えそうですね。

財務CFの主な増加要因は増資(約355億)によるものですね。面白いのは55億の長期借入れをして67億を返済に充てているところです(笑)

倒産もありえた

長くなりましたが、ひとつ言えるのはこのまま経営方針を変えずにいたら倒産になりかねない財務体質です。
もし松本氏がいなかったらと思うと…

無配転落

今回配当が無配となりましたが会社の運転資金とも言えるフリーキャッシュがマイナスでは当然ですね。今後出るとしてもいつになるのやら。
ただ、優待投資家にとっては安く買える絶好のチャンスと言えます!
会社としても株を長期で保有してくれる株主を留めておきたいでしょうからさすがに優待がなくなることはないかと…

業績回復が早そうな子会社

また、直近で子会社の「ぱど」と「MRKホールディングス」がすごいリバウンドをしていますね。どうやらこの2社を最優先でテコ入れしていくようなのでそれに反応したのかもしれません。株価は半年〜1年の業績を織り込みますしね。
特にMRKは新商品の生産遅延の影響で「一時的に減益」で下方修正な訳ですから回復は速そうです。


それにしても、これがもし米国の企業であれば瀬戸さんは確実に経営失敗の烙印を押されて社長解任になりそうです。

終わりに

優待利回りがかなり魅力的な水準だったので、15日に子会社のMRKホールディングスを暴落した153円(優待利回り26%)で購入出来ました。

優待無くなりませんように(笑)

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